弔問客の受け付けや接待、香典の受け取り、細かい雑事は、たいてい他の家の人があたります。
あとの整理もこの人たちがします。
先方の手数をなるべくはぶいてやるために、香典包みの裏に金額を書いておくのは常識です。
中包みがあるのなら、それにも金額と氏名を明記します。
表書きは、下部の中央よりやや左よりに姓と名を書きます。
右肩に小さく住所を書き添えるのが遺族に対して親切です。
住所入りの名刺を貼るのもよいでしょう。
あとで香典返しをする場合に便利ですから。
大勢で贈るときは、表に「庶務部一同」などの総称、なかに内訳を書いた紙を入れます。
表書きの文字は、薄墨で書くのがしきたりです。
が、水引きを印刷してある略式の不祝儀袋なら、ペンでもさしつかえありません。