2016年11月アーカイブ

お悔みのことばは大声でいわない

演説口調の大きな声でお悔みを述べたり、流暢に紋切り型のことばを並べたりしている人をみかけますが、悲しみに沈む遺族の前では、ふさわしくない態度といえます。

心が通じないのではないでしょうか。

かといって、口のなかだけでもごもごいって、さっぱり聞きとれないことばでは、お悔みになりません。

お悔みは、相手に聞こえる程度の声で、自分の心の傷みを、素直なことばで、手短かに伝えます。

故人を惜しんで、あまりおおげさな表現を長々とするのは、かえって遺族の悲しみを増してしまうことになるでしょう。

住宅鑑定風水インストラクター/風水セラピスト・三上靖史


死後まだ間がなく、納棺が終っていない場合は、遺体のある部屋とは別なところでお悔みを述べるのが礼儀でしょう。

遺族から会ってほしいといわれたら、「ではひと目だけ」と受けて遺体と対面しますが、故人とよほど親しい関係でなければ、こちらから拝ませてくださいと対面を要求しないほうがよいでしょう。

どうか顔をみてやってください、と遺族にいわれても気がすすまなかったら、「かえってお別れがつらくなりますので遠慮させていただきます」と辞退しても失礼にはなりません。

お義理で対面するよりは礼にかなっているともいえます。

対面するときは、遺体の顔に息がかからない距離をとって座り、両手を軽く畳につけて、頭を少しさげてお辞儀をします。

そのままの姿勢で、遺族が遺体の顔の白い布をあごのほうからあげてくれるのを待ち、深く一礼してから、対面します。

座を去る前に合掌し、冥福を祈りましょう。

住宅鑑定風水インストラクター/風水セラピスト・三上靖史


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