一つの枝にどれほどの葉を残すかは、斎藤勝雄氏の『庭園手入法』によると、アカマツ、クロマツともおよそ20葉内外(葉数で40本)つけておくと述べており、前田稔氏の調査によると、職人の個人差によって一概にいえないが、一般の民家で行なう強い葉むしりでは、一本につき15、6本がめやすで、修学院で行なった調査では、クロマツで一本に24、5本の葉がついており、アカマツは秋の手入れでは枯れ枝、枯れ葉落としと剪定だけで、葉むしりは省略されていたと報告している。
自分で葉をむしって、美しいなと思う姿に仕上げると、20本内外の葉が残るもので、長年の経験によって体得された数字なのであるが、厳密にいえば樹勢や各枝の力によって変化があっても当然なのであろう。
住宅鑑定風水インストラクター/風水セラピスト・三上靖史