「チームプレーに徹することは、組織の一員として責任ある態度だ」というもっともらしい論理で、協調性を「4」とすれば、当然であるかのように責任性を「4」としてしまう考課者は多い。
こういう現象が多いのは、チームプレーを重視する風土が根づいているからといえば聞こえはよい。
しかし、それも程度問題である。
そういう風潮が蔓延すると、責任の所在がはっきりしない、無責任な組織をつくりあげる可能性もある。
ある特定の個人の責任であっても、「組織全体の問題である」とすりかえて、結局はどの個人も責任をとらないことになりかねない。
そういった観点から、勤務行動マニュアルの中で、責任性、協調性それぞれ、対象となる仕事の範囲をあらかじめ明示しておくことが必要である。
住宅鑑定風水インストラクター/風水セラピスト・三上靖史