アカマツの葉むしりを省略することは理由がある。
アカマツのしなやかな姿態は、葉が垂れたり乱れていても、風情こそあれクロマツほど見苦しくないのである。
また樹勢がクロマッに比べて弱いので庭木として植えることも少なくなっているくらいで、都市の庭で生長を抑制するほどの生育は望めなくなっているので、みどりつみと軽い剪定、枯れ葉取りぐらいで一応の目的を達することができるわけである。
マツの手入れについては、労務賃の高騰という経済的な条件が技術的操作を圧迫して手を抜いているきらいがあるが、今までの手入れのように、絵画的な姿態を作りあげるのに血道をあげすぎた傾向は、反省期にきていると見てよいであろう。
住宅鑑定風水インストラクター/風水セラピスト・三上靖史